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          伊賀に株式会社立高校
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          独自教育へ手探り 各地で設立の動き

 三重県の旧青山町立上津小学校(伊賀市北山)に計画が進められ
ている株式会社立高校のように、構造改革特区を利用した株式会社
による学校設立の動きが各地で出始めている。学習指導要領に縛ら
れない独自の教育を目指すなど、設立の理由はさまざまだ。

 文部科学省行政改革推室によると、学校法人が学校を運営するに
は校舎や校地の自己所有などの条件。構造改革特区に認定されこれ
らの条件に当てはまらない株式会社が学校の設置することができる。
現在大学院1校、通信制高校1校、中学校1校があり、今後伊賀市
の高校のほかに通信制高校2校と大学院大学1校が予定している。
 同室は「教育は、継続性や安定性が必要。株式会社は株主への配
当があり、財産も教育に使われない」と説明する。
 旧上津小学校は、今年4月に統合され、校舎は使われていない。
毎年夏、塾の子どもらを同町の山荘に連れてきて自然体験学習など
をさせていた進学塾の経営者がこの話を知り、「株式会社立高校の
話が進んだという。
 同じく廃校の校舎を使って株式会社が運営する岡山県御津町の
「朝日塾中学校」(今年4月開校)。
 株式会社の場合、私学助成金がもらえなかったり、建物に課税さ
れたりするなどのデメリットがある一方、学習指導要領に縛られな
い教育ができる。同中は、公立中学校に比べ、全科目で1・43倍、
主要科目で1・67倍の授業時間数を確保、美術や音楽の授業にも
英語を用いるなどの独自の教育を進めているという。
                                                 朝日 11/26


                        赤旗 11/2

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