生徒の内心まで侵す 東京都の「日の丸・君が代」強制に反対 12/10 赤旗 東京都教育委員会が学校行車の際に「日の丸・君が代」を生徒、教職 員に強制していることに反対を呼ひかけるアピール「『生徒の内心の自 由』を押しつぶしてはらない」に、井上ひさし(作家)、加藤周一(医 学博士・評論家)澤地久枝(作家)三木睦子(三木武夫元首相夫人)、 山口昭男(岩波書店社長)の各氏はじめ各界の著名人、教育者、保護者 ら859人が賛同を寄せていることが九日、明らかになりました。 アピールを呼びかけた勝野正章東大助教授、小森陽一東大教授、ジャ ーナリストの斎藤貴男「子どもと教科全国ネット21」事務局長の俵義 文の各氏が同日、会見し発表しました。四氏はこれに先立ち、横山洋吉 都教育長、木村孟教育委員長に「日の丸・君が代」の強制を撤回するよ う申し入れました。アピールは、都教委の処分をかざした「日の丸・君 が代」の強制が、教職員にとどまらず生徒の内心の自由を押しつぶす新 たな事態に至っていると指摘。「日の丸・君が代」の強制を教職員・児 童・生徒に押しつける通達や実施指針、不当処分の撒回を都教委に求め るとともに、強制反対の声を広くあげることを訴えています。 会見で小森氏は、「学校が国家の意思を末端まで伝える権力教育場に なるのをくい止めるせとぎわにある」と指摘。齋藤氏は日の丸・君が代」 強制の背景に、憲法改悪の方向と同じ日本を戦争する国にする狙いがあ るとのべました。