アメリカのたたかう労組 UE@
							
「24ヶ月で二十二力所の組織拡大に成功したのはすごい」「こんな大会に参加したのは
初めてだ」‐大会二日目、キングズリー組織部長の組織活動報告と新たにUEに加盟した
支部の紹介が終わると、会場を出てきた約百五十人の代議員は興奮気味に声をかけ合いま
した。
 4千人が加盟
 前大会以来の二年間に、UEは約四千人の新たな組合員を迎え入れました。工場閉鎖な
どで失った約千人の粗合員を差し引いても、三千人の純増。これは「一九九○年代半ば以
来の成果」(キングズリー氏)だといいます。
 コネティカット独立労組・警察労組(CILU・CIPU)は一力月前にUEへの加盟
を決めたばかりです。UE第222支部としで大会に参加しました。同州で組合員二千三
百人を擁し、自治体職員や教師、警察官など六十以上の職場で組織されています。
 「インターネットで『民主的』『一般組合員』『組合員運営』といった単語で検索をし
たら、UEが一番に出てきた」と語るのはジョン・ウッドラフさん(37)。CILU‐C
IPUが03年11月、AFL‐CIOに加盟する組合から乗っ取りの攻撃をかけられたとき、
民主的な組合運営を実現したいと助けを求めたのがUEでした。「それまでUEのことは
何も知らなかった。運命だね」と振り返ります。二年間の粘り強い話し合いを経て、加盟
にこぎつけました。
 地元シカゴの窓・扉製造会社「リバプリック」の工場労働者五百人を組織するのがUE
第1110支部。その70%が中南米からの移民労働者です。委員長のアレハンドロ・ソーサ
さんも十年前にペルーから移住しできました。
 選んだ理由は
 職場では労組が組合費の要求を取り上げず、労働条件の改善を求めれば会社から攻撃さ
れました。三年に及ぶ闘争の末、○四年十一月に加盟組合を決める職場投票が行われまし
た。組合の廃止を画策した会社の妨害にもかかわらず、UEがご三百四十票を獲得。現組
合支持はわずか九票という圧倒的な勝利を収めました。
 今年六月の団体交渉では、それまで三年間据え置かれていた賃金を今後三年間で段階的
に引き上げることを約束させるなど成果も上げでいます。ソーサさんは強調します。「腐
敗した労組ではなく、労働者の権利を守る労組の一員になりたかった。だから私たちはU
Eを選んだ」

                                 赤旗 05.9.19
 
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