――――――――――――――――――――――――――――― 高校生のいる母子家庭/加算を段階的に廃止 ――――――――――――――――――――――――――――― 20日に内示された2005年度予算原案に、生活保護費の母 子加算の削減が盛り込まれました。現行、高校三年生(十八歳以 下)までの子どもをもつ母子世帯に上乗支給している母子加算を 三年かけて中学三年生(十五歳以下)までに引き下げます。 この改悪により、高校生の子どもを養育する家庭に支給される 母子加算は、段階的に減額・廃止されるとこになります。 05年4月から実施予定で、現在母子加算を受けている世帯の 約13%が削減の対象となります。高校生の子どもを養育する母 子家庭には、これまで月二万三千三百十円の加算(一級地)が上 乗せされていましたが、05年度は月一万五千五百四十円、06 年度は月七千七百七十円となり、07年度から加算はなくなりま す。05年度の予算の削減額は六億七千万円です。 母子加算については、社会保障審議会(厚生労働相の諮問機関) の「生活保護の在り方に関する専門委員会」が十五日にまとめた 報告書で「一律・機械的的な支給」の見直しを提言しており、今 回の削減はこれを受けたものです。 一方、子どもの教青費については、これまでは小中学校の義務 教育までしか支給されていませんでした(教育扶助)が、今回の 財務省原案では「高等学校の就学費用」について、生業扶助のな かに盛り込んで支給されることになりました。05年四月から実 施予定で、対象となるのは約三万九千人。支給額は基本額としで 月五千三百円程度をべ−スにして、交通費、教材費などは実費支 給されます。公立高校に通う高校生の場合、基本額を含めた平均 額は月一万三千円程度となります。 赤旗 12/24